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    • 2021.01.13 Wed 09:57

    中島岳志先生による政治の入門書『自分ごとの政治学』が発刊!

    NHK出版 学びのきほん『自分ごとの政治学』737円(税込)
    中島岳志著
    2020年12月25日発売 NHK出版

    <中島岳志先生からのコメント>

    政治学の入門書をはじめて出しました。ただし入門書と言いながら、そのほとんどが、他の入門書には書かれていない内容です。

    私は政治の研究を、インドを対象にスタートしました。インド独立の父として知られるガンディーは、国内で宗教紛争が起きた時、自ら断食を行い、争いを収束させました。紛争解決の方法として「政治リーダーがご飯を食べない」なんて、普通の政治学の入門書には書かれていません。しかし、ここには近代政治学が見逃してきた「政治の豊饒な可能性」があるように思います。

     また、この本では、民主主義と死者の関係にも1章を割きました。近年注目されている立憲主義という思想には、死者の存在が欠かせません。立憲主義の主役は死者であると私は考えています。

     そんなちょっと変わった入門書ですが、読み終わると「政治とは何か」という問いに新しい光が差してくるのではなかと思っています。ぜひ、手に取ってみてください。

    ○NHK出版

    学校で教わって以来、学ぶ機会がない「政治」。大人でさえ、意外とその成り立ちや仕組みをほとんど知らない。しかし、分かり合えない他者と対話し、互いの意見を認め合いながら合意形成をしていく政治という行為は、実は私たちも日常でおこなっている。本書では、難解だと決めつけがちで縁遠く感じる「政治」の歴史・概念・仕組みが2時間で理解できる。政治の基本概念は、どのように私たちの生活に直結しているのか。自分なりに政治の「よしあし」を見極めるポイントはどこにあるのか。「右派と左派」「民主主義」から「税金と政策」まで。思わず子供にも教えたくなる、政治と自分の「つながり」を再発見するための教養講義。(NHK出版HPより)

    https://www.nhk-book.co.jp/detail/000064072652020.html

    この記事に登場するメンバー:

    中島岳志先生