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    • 2024.04.17 Wed 14:45

    山本貴光教授の新著『文学のエコロジー』、出版

    20234月から始まった未来の人類研究センターの新しいプロジェクト「水プロジェクト」のリーダーで、学術史・ゲーム学を専門とする山本貴光教授著『文学のエコロジー』が、202311月に講談社から出版されました。

    「文学のエコロジー」2,500円(税別)
    山本貴光著
    20231123日発売 講談社

    https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000382503

    山本貴光教授からのコメント
    文芸作品には、なにがどんなふうに書かれているのか。そんな素朴といえば素朴な疑問を携えて、ことばで編み上げられた「世界」を探索してみました。母語で書かれた文章は、なにごともなければ、するすると読めてしまうために、かえってよく観察せずに済ませてしまうものです。そこで一計を案じて、「もしもその文芸作品を、コンピュータで遊ぶデジタルゲームのような世界として制作するとしたら、なにが必要か」という問いを念頭に置いてみることにしました。現在のデジタルゲームでは、人物やアイテムはもちろんのこと、舞台となる都市や荒野やダンジョンなどもとても細かく美麗に描かれるようになっています。これと比べてみると、ことばによる表現のなんとシンプルなことでしょう。そう、文芸作品は厖大な省略で成り立っていることが嫌でも目に入るのです。では、そこには一体なにが記されているのか。具体的な作品を例にいろいろな角度から眺めてみています。文芸作品の読み方としては、あまり類のないものかもしれません。お楽しみいただければ幸いです。

    <講談社BOOK倶楽部ウェブサイトより>
    文芸作品をコンピュータで動くシミュレーションとしてつくるとしたら、なにをどうすればよいだろうか。作品をゲームクリエーターの目、プログラマーの目で眺める。構造やメカニクスに焦点を当てる技術を駆使し、文学をエコロジーとして見る。作品世界を探検するための地図を持とう。

    小説にはなにが書かれて、なにが書かれていないのか。客観的に作品を眺めることで、見えてくる、楽しめる、作品世界とその魅力。

    この記事に登場するメンバー:

    山本貴光教授