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    • 2021.09.08 Wed 19:26

    北村匡平先生の新作発売! 前作の映像表現論に続き、俳優評論を展開

    新刊!
    ・『アクター・ジェンダー・イメージズ——転覆の身振り』2,420円(税込)
    北村匡平著
    2021年9月21日発売 青土社


    青土社 新刊紹介ページ
    http://www.seidosha.co.jp/book/index.php?id=3590

    京マチ子から渡哲也、山田孝之、そして綾瀬はるかまで──。
    俳優たちが体現し、破壊し、そして生み出された「女らしさ/男らしさ」とはなにか?
    ジェンダー・セクシュアリティのあり方、「女らしさ/男らしさ」の価値観が一変した戦後日本。移りかわる理想像を俳優たちはいかように体現し、人びとはそこから何を見出したのか。古典から近年の話題作まで、映像内の身体表現を俊英がつぶさに読み解き、浮き彫りにする。(青土社HPより引用)

    <北村先生からのコメント>
    これまで約5年の間に映画俳優に関する論考を『ユリイカ』などの雑誌で発表してきました。本書は、この期間に書いてきたものを日本の戦後史に位置づけ、大衆に欲望されるジェンダー・イメージの変遷——京マチ子、フランキー堺、高峰秀子、渡哲也、若尾文子、萩原健一、山田孝之、満島ひかり、綾瀬はるかに加え、インド映画や韓国映画、ハリウッド映画——を論じたものです。日本社会における根強いジェンダー規範と、それを転覆させようとする俳優たちのパフォーマンスを言語化したいという思いから本書を編みました。


    ・『24フレームの映画学——映像表現を解体する』2,750円(税込)
    北村匡平著
    2021年5月17日発売 晃洋書房


    晃洋書房 書籍紹介ページ
    http://www.koyoshobo.co.jp/book/b577047.html

    映画を計測する
    映画はもはや、映画館で「注視」することが主流の視聴モードではない。一回性は失われ、いつでも繰り返して観ることが可能になった。さらには「ながら見」や移動中など、「気散じ」的な視聴モードも一般化し、映画の時間・空間は、その構造の変化を余儀なくされている。いま、映画はどう論じうるだろうか。
    映画の誕生からその文法までを丁寧に紐解き、さまざまな映像表現を真摯に見つめ、フレームの奥深い内部だけでなく、フレームの外部や裏側まで思考を重ねる。映像表現の醍醐味に光をあてなおす、まったく新しい映像論。
    (晃洋書房 HPより引用)

    <北村先生からのコメント>
    本書は映画学に関心がある学生や映画を深く味わいたい人、あるいは映画の製作者にも読んでもらえるような本を目指して書いた本です。決して難解な専門書ではありません。映画やアニメーションがどのような特質をもったメディアで、いかなる表現がなされてきたのかを多角的な視点から論じています。そういった映画/映像の入門書であると同時に、本書は現代の映像文化論であり、また「映画の解剖学」と銘打った、デジタル技術時代における映画批評の方法論の書でもあると思っています。ぜひ、多くの人に手にとっていただけると幸いです。

     

    この記事に登場するメンバー:
    北村匡平先生