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    • 2025.12.08 Mon 11:48

    【書籍紹介】江原慶特定准教授(マルクス経済学)の翻訳書『価値と恐慌』

    故・伊藤誠名誉教授(東京大学)の原書『Value and Crisis』が、マルクス経済学を専門とする江原慶特定准教授(元人口プロジェクトメンバー)と伊藤名誉教授による翻訳を経て、ついに日本語版として完成いたしました。

    本書は、経済学における「価値」と「恐慌」の問題を理論的に掘り下げた重要な研究成果であり、現代社会における経済構造の理解に資する内容となっています。

    - 書名:『価値と恐慌』
    - 著者:伊藤 誠
    - 翻訳:伊藤 誠、江原 慶
    - 出版社:岩波書店
    - 刊行日:2024年9月25日
    - 価格:7,480円(税込)

    https://www.iwanami.co.jp/book/b650778.html


    著者コメント

    日本はマルクス経済学研究のメッカであり続けてきました。原書Value and Crisisの初版は1980年に出版され、世界で最も先進的な日本のマルクス経済学の研究蓄積を初めて体系的に英語で発表した研究書として、広く読まれました。本書により伊藤先生の名声は世界で非常に高まり、”Makoto Itoh is almost synonymous with Japanese Marxism”(伊藤誠は、日本のマルクス主義とほぼ同義語だ)と言われたほどです。しかし日本語版はなく、伊藤先生が晩年、ご自身で翻訳を進められていましたが、志半ばで亡くなりました。その残りの翻訳・校正作業を、江原が引き継ぎ、出版に至ったのが今回の日本語版です。日本のマルクス経済学の一つの到達点を示すとともに、今後のマルクス経済学のスタート地点になるべき一書です。

    <岩波書店ウェブサイトより>

    世界史的な多重危機の深化に経済学はどう応えるのか。マルクスの価値と恐慌の基礎理論を再考する必要性は、新自由主義の下にある今日、むしろ増大していると言えるだろう。日本のマルクス経済学研究の水準を世界に知らしめ、21世紀型社会民主主義の理論的基礎を追究した第一人者の主著にして遺著、ついに邦訳。(岩波書店ウェブサイトの書籍ページより引用)

    この記事に登場するメンバー:

    江原慶特定准教授